2015年8月31日月曜日

第12回リチーネコンチェルト   奥村浩樹テノールリサイタル


 
  
 


 躰がエメラルドグリーンで、黒アゲハ蝶の
 真っ黒なシルクのような羽根を持つ『川トンボ』。
 川岸と水面を行ったり来たりしています。
 葉陰で休む時、ゆっくり羽根を広げたり、閉じたり、
 その度に美しいエメラルドグリーンの躰が
 黒いシルクに見え隠れし、その羽根の開閉のリズムに
 私の呼吸を合わせてみました。
 静寂のセッション。
 ものの哀れを感じるひとときでした。

 『第12回リチーネコンチェルト
  奥村浩樹テノールリサイタル』を
  九月九日(水曜日)開演 十三時半より 
  ミューザ川崎音楽工房 市民交流室にて開催します。
  お時間が許せば是非お越し下さいませ。


2015年5月15日金曜日

第11回リチーネコンチェルト   奥村浩樹テノールリサイタル

 今日は熊蜂に誘われて
 ぼたんを見に、七国山にあるぼたん園にいった。
 香る風の行方に黄昏れながら、ベンチで本を開いた。
 熊蜂は、ナポリの港で奏でられる
 マンドリーノのトレモロの様に
 羽根を震わせ飛んでいた。
 宙にとまったり、UFOのようにサッとパッと
 瞬間を自由自在に移動していた。
 芋虫が「ここを読めッ」とばかりに
 本の上を横切っていった。
  
  〜いい音楽を聴けば
   理屈はわからないが嬉しくなり
   元気になり生き生きする。
   時にうっとりとし涙ぐみさえする。
   それは人間がそう作られているからだ。
     『武者小路実篤著 人生論 愛について』より


『第11回リチーネコンチェルト
 奥村浩樹テノールリサイタル』を
 六月十三日(土曜日)開演 十九時より 
 ミューザ川崎音楽工房 市民交流室にて開催します。
 お時間が許せば是非お越し下さいませ。