2015年5月15日金曜日

第11回リチーネコンチェルト   奥村浩樹テノールリサイタル

 今日は熊蜂に誘われて
 ぼたんを見に、七国山にあるぼたん園にいった。
 香る風の行方に黄昏れながら、ベンチで本を開いた。
 熊蜂は、ナポリの港で奏でられる
 マンドリーノのトレモロの様に
 羽根を震わせ飛んでいた。
 宙にとまったり、UFOのようにサッとパッと
 瞬間を自由自在に移動していた。
 芋虫が「ここを読めッ」とばかりに
 本の上を横切っていった。
  
  〜いい音楽を聴けば
   理屈はわからないが嬉しくなり
   元気になり生き生きする。
   時にうっとりとし涙ぐみさえする。
   それは人間がそう作られているからだ。
     『武者小路実篤著 人生論 愛について』より


『第11回リチーネコンチェルト
 奥村浩樹テノールリサイタル』を
 六月十三日(土曜日)開演 十九時より 
 ミューザ川崎音楽工房 市民交流室にて開催します。
 お時間が許せば是非お越し下さいませ。